76.海は広いね、おじいちゃん

海は広いね、おじいちゃん

五味太郎 1979.3 絵本館

 

吾子ハマリ度 ★★★★☆
親の偏愛度  ★★★★☆
うちで活躍した時期 3歳~
表紙から、これも夏の海の情景を描いた一冊なんだろうなと思って手に取ったのだけど、これが五味太郎先生大爆発な展開で、読みながら親子で「ええ!?」と声を上げて盛り上がった一冊。
男の子とじいちゃんが海に行く。そこで楽しい海遊びをするのかなと思ってページをめくると、予想もしなかった展開が始まり、そこから「志村うしろうしろ」にも似た展開になっていく。
同じ作者でも『うみのむこうは』のようなジャーナリスティック?な抒情性をもつ作品とはまったく似ても似つかない、とてもへんてこで面白い一冊。
それにしても「志村うしろうしろ!」という言葉、これひとつであるシチュエーションを指し示せる、という意味で、ドリフターズは偉大だなあとも思うわけであります。どの世代まで通用するのかはあるけど。