95.なんでもかけちゃうよ/おえかきずかん/お絵かき辞典

なんでもかけちゃうよ (エンバリーおじさんの絵かきえほん)

エド エンバリー  横山直子翻訳 1999.3 偕成社

おえかきずかん (WORK×CREATEシリーズ)

イラスト・西脇せいご 監修・ズーラシア 野毛山動物園 金沢動物園 2018.10 コクヨ

お絵かき辞典: 描きたい絵がスイスイ描ける

ミヤタチカ 2013.6 誠文堂新光社

 

吾子ハマリ度 ★★★★★
親の偏愛度  ★★★★☆
うちで活躍した時期 4歳~
この三冊は、「お絵かきが好きになる三冊」として、広くお勧めしたい。題名の順番で与えていくのが吉。『なんでもかけちゃうよ』は、動物から乗り物から人間まで、幅広いピクトグラム的な簡単な絵の、線を描く順序がたくさん収められている一冊。その通りいくつか描いてみるだけで、「あ、絵って簡単だ」と思ってもらう入口として最適な一冊だと思う。
そして、『おえかきずかん』は、動物の書き方集。おさめられている動物の数は他の二冊ほど多くはないけれど、エランドとか、本格的な動物がけっこうな質感で描くことができる、その線手順が書かれている。この本を書くと、けっこう迫力あるトラとかも書けるようになる。動物に特定されているけど、「こんな絵まで描けるんだ」とめっちゃアガる一冊。
そして三冊目の『お絵かき辞典』は集大成。動物、昆虫、有名建築物、果ては偉人の似顔絵まで、あらゆるものがめちゃくちゃな量でおさめられている。ひとつひとつ線手順を示してくれるわけではないが、真似て描ける程度になっていたら、アインシュタインだってなぜかピサの斜塔だって描ける、という無限の自由へ広がる一冊。
この三冊を与えていけば、絵を描けるという意識が芽生え、もくもくといろんなものを描く時間が生まれるのではないか、という自信をもってお勧めしたい三冊。もちろん子どもによるけど、うちの子はこの三冊で絵が好きになりました。