92.昆虫電車

昆虫電車

いとうみちろう 2022.3 永岡書店

 

吾子ハマリ度 ★★★★☆
親の偏愛度  ★★★☆☆
うちで活躍した時期 5歳~
昆虫を題材にした絵本は少なくない。でも、吾子がはまった絵本は意外に多くない。これは推測だけど、昆虫好きは絵本でなく図鑑や捕まえ方買い方ハウツーに行くのではないか。あとは擬態写真系(みつけてごらん的な)。
ですが、昆虫絵本でもこれは吾子が大いに気に入った一冊。考えるに、昆虫が好きというのは、第一に「形のカッコよさ」が好き、ということなのだと思う。その意味で、この「昆虫が乗り物になっている」という絵本の「絵」は、昆虫の形のカッコよさを堪能できる感動的なすごい絵で、それが決め手だったのだと思う。
それにしても、「昆虫が乗り物になって、人がそれに乗る」という、言葉にするとなんじゃそりゃなものが、これほどに説得力をもって形になっているのを見るにつけ、絵の力というのはものすごいなと、こうした絵本に出会うと思うのであります。(余談だけど、絵本の絵の力については、食べ物の絵本でよく思いますね)
他の昆虫テーマの絵本でよかったのは、『むしたちのうんどうかい』『ムシてつ』あたり。

むしたちのうんどうかい (絵本・こどものひろば)   ムシてつ (コドモエのえほん)