98.おとうさんとぼく

おとうさんとぼく (岩波少年文庫) おとうさんとぼく 2 (岩波少年文庫 2109)

e.o.プラウエン 2018.7 岩波少年文庫

 

吾子ハマリ度 ★★★★☆
親の偏愛度  ★★★★☆
うちで活躍した時期 5歳~
マンガに、何からどう入るかも親としては興味深かったところで、一番最初に吾子が触れたマンガはドラえもん大長編でありました。恐竜と日本誕生が大好きで、理由は恐竜が出るからと、ペガサスとかが出るから。新恐竜もフィルムコミックを欲しがって読んでいました。が、そこからマンガを読みたいとなったか、ドラえもんマンガに行ったかというそうはならず、おそらくやっぱりそうはいっても文字を結構読まなきゃいけないのが障壁かと観察していた。

大長編ドラえもん1 のび太の恐竜 (てんとう虫コミックス) 大長編ドラえもん9 のび太の日本誕生 (てんとう虫コミックス) 映画ドラえもん のび太の新恐竜 (てんとう虫コミックス)

で、見つけたのがこの『おとうさんとぼく』。この四コマ漫画は、字が一切ないのだ。そして、幼稚園児でもゲラゲラ笑えるほどわかりやすいスラップスティック的お話。ドタバタ感はトムとジェリー的なテイストなんだけど、こちらは対立でなく、仲の良いおとうさんとぼくが繰り広げるあれこれで、基本的にハートウォーミングなのもいい。偶然見つけて、最初は親が擬音まじりで読み聞かせて一緒に笑う、という読み方をした。が、6歳になって、ひとりでゲラゲラ笑いながら読むようになっている。マンガの入り口として、結構いい2冊なのではないかと思う。内容のいい意味でのくだらなさもばっちり未就学児向けなのです。
でも、ついている解説を読むと、このマンガはドイツで1934年から国民的人気になったものらしいが、著者は風刺画も描いていてナチスの犠牲になったらしく、それを踏まえるとこの明るさ・能天気さ・牧歌さの別の面も感じるのです。