88.しらべるちがいのずかん

しらべるちがいのずかん

文・おかべたかし 写真・やまでたかし 2021.8 東京書籍

 

吾子ハマリ度 ★★★★★
親の偏愛度  ★★★★☆
うちで活躍した時期 5歳~
これも、吾子が食いつくように見ていた本。「生たまごとゆでたまご」見分け方は? 「おいしいミカン」の見分け方は? イルカとサメの違いは? 日本の雪だるまとアメリカの雪だるまの違いは? といった、似ているものの違いがたくさん紹介されている。これが、大人も「そうなんだ」と唸ってしまうものだらけなのです。吾子は食い入るように何度も開いて、その後何をしたかというと、「関西と関東で、いなりずしはどう違うか知ってる?」と、親に問いかけるのです。そして「それはね、こうこうこうなんだよ」と教えてあげる、というムーブをする。そういうことをしたい時期があるんだなあ、と付き合ったのを覚えている(というか、いまも続いている)。それにしても、子どもっちゅうのは面白いと感じたものは本当によく覚えるものだな、と感嘆したのも、こういう本によって教えてもらったことのひとつかもしれない。
類書として、おかべたかし先生による『目でみることばのずかん』はかなり近しいコンセプトの本ですし、似ているタイトルなんですが『目でみることば』は「語源を写真で紹介する」というシリーズ。「互角」とか「引っ張りだこ」という言葉の語源が写真で紹介されていて、私は「へー」とすごく楽しいんだけど、子どもがその言葉自体がまだ耳慣れないため、このシリーズはあんまりだった、という記憶。おかべたかし先生は、他にも漢字の元を可視化するとか、「言葉をビジュアル化する」というユニークな言葉系の本を送り出してくれる、結構唯一無二の人ではないかと思う。

目でみることばのずかん 目でみることば