97.ぼくはめいたんていシリーズ

きえた犬のえ (ぼくはめいたんてい 新装版)

マージョリー・W・シャーマット/ぶん マーク・シーモント/え 光吉 夏弥ほか/やく 2014.10~ 大日本図書

 

吾子ハマリ度 ★★★★☆
親の偏愛度  ★★★★★
うちで活躍した時期 6歳~
絵本から次の段階に、挿絵のたくさん入った50ページ前後の読み物というのが待ち受けていて、わたしはこのシリーズを知らずなにかで知って借りて読んでみたのだけど、うってつけのシリーズだなと思い、実際吾子もひとりで読むようになった。身の回りで起きる事件の面白さ、捜査の過程、一度家に帰ってホットケーキを食べていると飼い犬がヒントをくれて、で、解決する、というフォーマットなんだけど、毎回工夫があって面白い。ヒントが散りばめられて、面白い真相がある、とちゃんと推理小説になっていて驚く。まわりのレギュラーキャラクターも個性豊かだし、関係もいい。よくできているなあ、なんでこんなよくできたシリーズ知らなかったんだろう、と。犬の絵が消えた、どこにいったのか。かいものメモはどうなったのか。子どもの周りで起きる事件ということで、失せものが多い気がするけれど、いずれも真相がひと工夫ある。もっと知られていいシリーズだと思う(とっくに知られていたら不明を恥じるのみですが)。全17冊と楽しめる。
で、このシリーズを読み進めるなかで並行して見つけ、吾子がハマったのが『めいたんていサム』シリーズ。こちらのほうが、事件や推理が込み入っていて歯ごたえがある。本当にとてもよくできている。「登校時に知らない犬につきまとわれる」謎の真相とか、唸った。と思ったら、「ズッコケ三人組」の著者だ、とまたびっくりした。こちらは全3冊。

めいたんていサムくん (だいすき絵童話) めいたんていサムくんとあんごうマン (だいすき絵童話) めいたんていサムくんと なぞの地図 (だいすき絵童話)

この二つのシリーズで、吾子は文章を読む本に入っていったところがある、という意味でうち的にはメモリアルなシリーズ(その前に『たんたのたんてい』『たんたのたんけん』や『大どろぼうホッツェンプロッツ』なども読んだけど、それは親が読み聞かせる形だった)。実際どのくらいちゃんと文章を読んでいるのかはわからないけど。事件の真相がどうだったのかと訊くと、一応正しい答えは返ってくる。