72.コんガらガっち どっちにすすむ?の本

コんガらガっち どっちにすすむ?の本 (創作絵本シリーズ)

ユーフラテス 2009.3 小学館

 

吾子ハマリ度 ★★★★★
親の偏愛度  ★★★★☆
うちで活躍した時期 2歳~
分岐している道をたどっていくと、違う展開が待ち受けている。川の渡り方が変わる、とか。それを基本に、いろいろな趣向が凝らされた「道をたどりながら頁をめくる」絵本シリーズ。小さいころからピタゴラスイッチ、0655/2355に親しんできた親子としては、もちろん外すわけにはいかないシリーズで、案の定、吾子は「一緒に読もう」と言っては、「どっちに行く?」と何度も読んでは楽しんだ。
シリーズが進むにつれ、「次はどんな手で来るのか?」というのが楽しい。ページを行ったり来たりする、扉でワープしながら右往左往する、ご飯にのせる食材を選んでどんぶりをつくる、10個あったクッキーが減っていく、指示された持ち物の使い方が変わる、運動会で紅組白組選ぶ、忍者になって忍法を選ぶ、などなど。
「選択することで展開が変わる」というプリンシプルでどのくらい多様なことができるのか、その原則にはどのくらいの可能性があるのか、を追求している楽しさ。それだけでなく地味に、「イルカとモグラがこんがらがって、イグラ」というコンガラガっち生物のリストも楽しい、と隅々まで隙もなく、やっぱり何度も何度も読む、に耐えうる楽しさを持っている。