60.ねたあとゆうえんち

ねたあとゆうえんち (コドモエのえほん)

大串ゆうじ 2019.3 白泉社

 

吾子ハマリ度 ★★★★★
親の偏愛度  ★★★★☆
うちで活躍した時期 4歳~
ねたら、ベッドがウィーンとなって、がたんごとんと運ばれて、街の空にほかにもはこばれていくベッドがたくさんあって、その先には、という面白絵本。鈴木のりたけ先生を見つけると、そのまわりに「おもしろ心」を全開にした絵本・作家が芋づる式に見つかっていって、というおもしろブームのなかで出会ったのが、大串ゆうじ先生であります。どのページも画面全体の細部にまで書き込みがあり、その細かさがすごいのです。漫然とシュールな話の流れを面白がりながら、各ページが無限にも近いほどのさがし絵になっていて、よくよく見るとおかしなものやおかしなことをしている人に溢れていて、読み進めるというよりはページを開くたびにしばし眺めて、おかしなものを次々発見し合う、という読み方をして楽しんだ。開くたびに、違うものを見つける発見が尽きない、長く楽しめる一冊でもある。画面の大きさもグレードアップしている『しょうてんがいくん』ももちろん大変に楽しみました。