58.ふしぎなナイフ

ふしぎなナイフ

中村牧江林健造さく 福田隆義え 1997.2 福音館書店

 

吾子ハマリ度 ★★★★☆
親の偏愛度  ★★★★☆
うちで活躍した時期 0~3歳
いまはなき番組「デザインあ」に、「想像したんとちがう」というコーナーがあって、落ちる段ボールがスローで映るのだが、地面についたら氷のようにこなごなになる、で、「想像したんとちがう」とナレーションが呟くのだけど、それの絵本版である。リアリティのあるナイフが、いろんな「想像したんとちがう」になる。絵の大喜利、みたいな絵本だけど、この絵本はそのワンアイデアでありながら、知的佇まいがある。絵の功績によるところが大だと思う。そして、意外に類書がない絵本でもあると思う。吾子が開くたびに「えー!」と叫んでにやにやする、という反応が面白い絵本であるし、親も一緒の反応をできる面白い絵本である。