36.ウエズレーの国

ウエズレーの国

ポール・フライシュマン 作 ケビン・ホークス 絵 千葉 茂樹 訳 1999.7 あすなろ書房

 

吾子ハマリ度 ★★★☆☆
親の偏愛度  ★★★★☆
うちで活躍した時期 0~3歳
最近、社会的慣習を乗り越えて何かを成し遂げた実在の人物の絵本、というのをよくみかけるようになった気がする。たとえば、女性で数学者になったソフィー・ジェルマンの絵本とか。「変わり者と周りに後ろ指さされようと、やめておけと社会が忠告してこようと、あなたが本当にやりたいことだったら貫いていいんだよ」というメッセージは、親としては一度吾子にあてておきたい、というのは親心の弱さに思うけれども、この本は、そのメッセージをちょっと可笑しな架空の話として強くメッセージングしてくる一冊として、親として無視できなかった、本棚に刺しておきたいと思った一冊。案の定、吾子には刺さっているようには見えないけれど、本棚に一冊あれば、いつか思い出すことも、また開いてみることもあるかもしれない。吾子には刺さらないだろうと思いながらそれでも本棚に入れておく、そんな親心が発露した購入本の代表としてなんだか思い出す、私にとっては一冊です。