24.だいすきライオンさん

だいすきライオンさん

ジム・ヘルモア文 リチャード・ジョーンズ絵 福本友美子訳 2018.8 フレーベル館

 

吾子ハマリ度 ★★★★☆

親の偏愛度  ★★★★☆

うちで活躍した時期 0~3歳

吾子がたまに取りだしてきては、読んでと言っていた一冊。引っ越しをした女の子の前に白いライオンが現れて一緒に遊んでいたけど、お母さんに同年代の子と遊んできたらと促され…という話。いわゆるイマジナリーフレンドもので、その教科書通りの話ではあるけれど、新しい子と遊ぶことへの怯え、近隣の子の誘ってくれる振る舞い、次第にそちらになじんでいく過程、が丁寧に描かれていて、いなくなる理由、それでも傍にいる描写、も含めてしっかり絵本として落とし込まれている。それは、そのチャーミングで丁寧な絵柄も含めて、優しさと安心感に包まれた一冊。そしてそのことは、このテーマを描く絵本として、じつはとても大事で適切なことだとも思うのである。