4.もいもい
市原淳(作)/開一夫(監修) 2017.7 Discover
吾子ハマリ度 ★★★★★
親の偏愛度 ★★★★★
うちで活躍した時期 0~3歳
とにかくこの本は、みつけたときに「東京大学のラボがあかちゃんを研究した結果をふまえてできています」という文句が新しかった。ふたをあけてみると、最初こそそこまでくいついた印象はなかったが、自分で喋り始めたころから、「もいもい」という言葉が変奏していくところの音の変化が面白くなってきたようで、もいもいの絵をなぞりながら音読みするとげらげら笑い倒すほど一時期はまった、というのがうちの実験結果。「もいもい」を太く読んだり滅茶苦茶早く読んだり、という読みの工夫がげらげらのポイントで、それを見つけると読んでいる方も一緒にげらげら楽しい時間になる。広義では擬音系と思うけれど、そのなかでもサブジャンルとしてある、音読前提で、音の面白さを楽しむ無意味シュール系であり、同じ音(フレーズ)が繰り返しながら変奏展開していくボレロ系でもある。