34.まいごのたまご

まいごのたまご

アレックス・ラティマー/作  聞かせ屋。けいたろう/訳 2018.6 KADOKAWA

 

吾子ハマリ度 ★★★★☆
親の偏愛度  ★★★☆☆
うちで活躍した時期 0~3歳
吾子が恐竜にはまりはじめた時期に自分で選んだ絵本。たまごがまいごに、たまごがいろんな恐竜のところを訪れるけれど、どれも親じゃないみたい、という繰り返し系。33のしろくまのパンツと構造としては同じで、こちらはその恐竜版。いろんな恐竜の特徴を「ツンツンがあるか」とか「くびがながいか」といったふうに列挙していく、恐竜の入門的つくりになってもいる。が、恐竜が好きな幼児であれば、この段階はあっという間にクリアしてどんどん先に行くだろう、という意味で恐竜ものとして楽しむには浅く、だからこそ入門版としてはうってつけ、という代物でもある。ここまでかわいいタッチのイラストで描かれた恐竜というのも、入門として最適なつくりで、抜かりがない。かわいい恐竜という路線はけっこう他の絵本でもあると思うけど、それでいわゆる幼児期王道の「繰り返し系」をやったのがミソだし、それを可能にした「しゃべるたまご」と最後のオチ(あれもこれもちがうなら、いったいこのたまごは?)、というのがとてもアイデアだと思う。