26.の

の (福音館の単行本)

junaida 2019.9 福音館書店

 

吾子ハマリ度 ★★★★☆

親の偏愛度  ★★★★☆

うちで活躍した時期 0~5歳

絵本第一作の『Michi』から好きだし、親の私が溺愛といえるほどに好きなのは『街どろぼう』だけど、親子で楽しんだという点では、この絵本になる。「なになにの~」と言いながら頁をめくる独特のリズム、めくると前の絵の一部を展開した別の世界が広がる、その繰り返しが面白くないわけがなく、クラシックとポップが完全融合したようなjunaidaのファンタジックな絵を満喫するための最適なアイデアによる、密度と完成度の高い一冊だと思う。各頁のファンタジーが予告編のような奥行きを持っているのも、この絵本の世界を大きくしている。円環構造へのこだわりをもつ作家性に思う。