78.いっぴきぐらしのジュリアン

いっぴきぐらしのジュリアン

ジョー・トッド‐スタントン作 いわじょうよしひと訳 2019.12 岩崎書店

 

吾子ハマリ度 ★★★★☆
親の偏愛度  ★★★★☆
うちで活躍した時期 4歳~
いっぴきぐらしをしているしっかりモノののねずみ。それをねらうキツネが、のねずみの巣の穴にダイブするがー。という絵本。ジョー・トッド‐スタントンの絵がまず、とてもいいのです。最新の海外アニメ映画のイメージボードのようなかわいさとキャッチさ。この絵本が気に入ったので、この作者の本を一通りおっかけたほどです。

そしてこの絵本は、話も好みなのです。主な登場人物はのねずみとキツネだけなのですが、その帰結の距離感がとてもいい。

が、何よりこの絵本が記憶に残っているのは、キツネがまさにのねずみの巣穴にダイブする、その絵にあります。地面に空いた穴にむけて、ぴょん、とほぼ真上にむけてジャンプし、顔からその穴にダイブするその絵。それがとてつもなく面白くて楽しいのです。しかも何がびっくりかというと、どうやら本当のキツネも、そういうふうにジャンプするっぽくて、つまりは絵本的誇張、キャラ的誇張ではなく、わりと実際の模写に近い、という点。その絵を見るためだけに再読したいほど、親子で気に入った絵となっております。