13.うどんのうーやん

うどんのうーやんちくわのわーさんこんぶのぶーさん

岡田よしたか 2012.8 ブロンズ新社

 

吾子ハマリ度 ★★★★★

親の偏愛度  ★★★★★

うちで活躍した時期 0~5歳

吾子の誕生よりはるか前から本棚にあった、うちでは特殊な絵本。書店でたまたま見つけ、げらげら笑いながら買い、岡田よしたか先生という絵本作家は子のなかったうちで一躍大ブームを巻き起こした。続刊も含め三冊すべて揃え、生まれた吾子にいざ読み聞かせれば、案の定はまり、それでこそ吾子と親子の絆が深まった三冊、というのは言い過ぎだが、この三冊は繰り返し読み続けるうちの定番シリーズとなった。頻度としては、うどんのうーやんがわずかに多めな気がする。「わたるしかないやろ」「のぼるしかないやろ」が個人的には永遠に面白い。

そんな折に、このシリーズの新作が2019年に出て、その『さくらもちのさくらこちゃん』が、岡田よしたか先生の新境地として、とにかく親の私が気に入ってやまない偏愛の一冊になっている。とにかく気分屋でへそまがりなヒロインを主人公に据えているという点で新境地だが、真に新境地なのは後半の叙情性であると思う。春、という季節の叙情性がこのように描かれているのは、改めて説明しようといま思い出しても、類まれな気がして、春満開、という言葉の新しい景色がある。

さらにキャラクターを開拓した『おいものもーさん』ももちろんチェックしている。

さくらもちのさくらこさんおいものもーさん