8.ひよこは にげます
吾子ハマリ度 ★★★★☆
親の偏愛度 ★★★★★
うちで活躍した時期 0~3歳
寝室本の殿堂入り本。ひたすら、ひよこがにげつづける一冊。「ひよこがにげます」「げんきににげます」とにげつづけるだけ。今年絵本として発刊されたが、うちにあるのは「こどものとも年少版」として発刊された2018年のもの。一目ぼれして買って親が偏愛する一冊で、吾子もはまった。同じフレーズが繰り返しながら変奏展開するボレロ系。なぜそこまで好きか自分でもわからないが、「逃げる」という動詞を朗らかに明るく扱っているのがあきらかに珍しい。何から、どこへ、の説明は一切なく、とにかく元気に逃げるひよこがほほえましくて仕方がない。最終的にどこに行くかも含めて、「なんじゃそりゃ!」とただ笑ってもいいし、寓話として含意を汲もうと思えばできてさえしまうのである。とにかくあっけらかんとした前向きな朗らかさが素敵な一冊。